昔マスミで働いてくれていた保存修復関係の学校を出て現在は国立公文書館で活躍しているA君から連絡が入りドイツ人のフリーダ・ハーテルさんをマスミで受け入れて研修させて欲しいとの依頼を受けました。
聞くところによるとドイツでは800年も前から職人になるために3年間修業の旅にでるそうで携帯もパソコンも持てず所持金は食費のみであとは独自の力でヒッチハイクと宿の確保をするそうで 時には野宿もするそうです。
3年間は家に帰ることも家族に連絡も取れないそうです。
ネットカフェからしか連絡ができないので本当に大塚まで辿り着けるのかと思いましたが無事到着。
8月16日よりマスミでの研修が約1カ月半続きます。
彼女は西洋の製本技術を学ぶためこの修行の旅に2年前に出発。
スイスやフランスを旅してロシア経由韓国まで船で着きそこからまた船で堺に到着。
既に出雲大社や伊勢神宮、奈良を訪問して8月初めに東京に到着。日本の神社仏閣には大変興味があるようです。
マスミでは和綴じや表装、水墨画などのクラスに参加してもらいます。
なかなか今の日本では3年間将来職人になるため修行の旅にでる勇気がある人は少ないでしょうがとても良い経験とご縁が結ばれると思います。
こちらもボランティアで受け入れるのですがフリーダさんがマスミに来るというのも何かのご縁で和紙のことや伝統織物の表装裂地や様々な日本の伝統文化に親しんでいただき将来に生かしていただければ嬉しいです。
このように人を介して文化が深く交流されることはとても貴重だと思います。
お時間ある方はマスミまでフリーダさんに会いにいらしてください。